仮想通貨アバランチAVAXの特徴と将来性を5分で解説

暗号資産(仮想通貨)のアバランチAVAXについて特徴と将来性を解説します。
アバランチはAvalancheというプラットフォーム上で使われる暗号資産(仮想通貨)です。
AvalancheのプラットフォームはDeFiを始め様々なアプリを作れる土台のような役割をしています。

でもweb3のプラットフォームや仮想通貨の説明になると
「よくわからない事をよくわからない言葉で言われてもさっぱりわからない…」
ってなって説明されている感じしない事多いですよね?

この記事ではアバランチAVAXについて「わかった!」となれるような内容を意識して書いています。
ぜひこの機会にアバランチAVAXの特徴・将来性について詳しくなりましょう!

アバランチAVAXについて0から理解しましょう!

目次

アバランチAVAXとは?

アバランチはAvalancheというプラットフォーム上で使われているトークンです。

・Avalancheの概要

名称Avalanche
シンボルAVAX
公式サイトhttps://www.avax.network/

アバランチの価値はAvalancheプラットフォームの期待値と比例します。
アバランチプラットフォームで新しいアプリがリリースされたりすると期待値が上がりやすいです。
ですが今のところAvalanche?Avalancheプラットフォーム?という状態だと思いますので、まずはプラットフォームとしてのAvalancheを説明します。

Avalancheプラットフォーム

まず、前提として他のサイトで紹介されている「アバランチの特徴」みたいな内容はすべこのプラットフォームとしてのAvalancheについての話です。
アバランチAVAX自体はただのトークンなので、正直なところ特徴もクソもないです。
なのでこの記事で紹介するアバランチAVAXの特徴や将来性についても、Avalancheというプラットフォームについての内容になります。

プラットフォームとは?

プラットフォームとはそもそも何なのか?

ここでいうプラットフォームとは、誰でも自由にアプリ開発ができるサービスのことです。
Avalancheというサービスを使えば私もあなたも自由にアプリを作れますよ!みたいな感じです。
そして、このAvalancheプラットフォーム上の通貨がAVAXとなっています。

App StoreやGoogle Playをイメージしてもらうとわかりやすいのですが、あれらは作ったアプリをアップロードできて使いたいアプリをダウンロードできますよね。
App Store自体に価値があるわけではなく、App Storeにあるアプリに価値があります。
Avalancheも同じで、Avalanche上にどんな便利なアプリがあるか、によって価値が決まります。

こういった仮想通貨プラットフォームのことをチェーンやネットワーク、エコシステムと呼んだりします。アバランチチェーンやイーサリアムチェーンやソラナチェーンなんて言葉が使われたりします。

Avalancheの特徴

お待たせしました、Avalancheとプラットフォームについてふんわり理解できたところで早速Avalancheの特徴をご紹介します。
ふんわりとした理解もできていない、、、という場合も読み進めちゃってください。読んでいるうちにそういうことか!ってなることもあるので。

前述したとおり、Avalancheというプラットフォームの特徴です。

処理性能が高い

Avalancheといえば処理性能の高さです。
まずは下の図をご覧ください。

Avalancheの公式ページにある図を引用しました。
この図からAvalancheの特徴である処理性能の高さをみていきましょう。

まず、Transctional Throughputという1番上の項目です。
Transctional Throughputとはトランザクションをどれくらいの速さで処理できるかを表しています。

トランザクションとは?

トランザクションとはコンピュータが処理を行う単位です。
Amazonで商品を買う例を出すと、Amazonであなたが商品を買うとコンピュータが「代金をあなたの口座から引き落とし⇨販売者の口座へ振り込み⇨商品の発送情報を倉庫へ送信」のようなひとまとまりの処理を行います。これを1トランザクションと数えます。
Amazonを使っているのはあなただけではなく世界中の人が使っています。1秒間に何千何万ものトランザクションが発生するわけです。こういった膨大な量のトランザクションになってくるとコンピュータが処理するのに時間がかかってしまいます。

参考:ブロックチェーンとはなにか?初心者向けに5分で解説

上の図に視線を戻すと、Transctional Throughputの項目の単位がtpsとあります。
これは1秒間にいくつの量のトランザクションを処理できる性能かを示しています。

  • ビットコインチェーン:7tps(1秒間7つのトランザクション)
  • イーサリアムチェーン:14tps(1秒間に14のトランザクション)
  • ポルカドット:1500tps(1秒間に1500のトランザクション)
  • アバランチ:無限

図にはこのようなことが書いてあります。
Avalancheだけ異常なことが書いてありますね。無限となっています。
これには理由がありまして、Avalancheにはサブネットというシステムが備わっています。これは簡単にいえばアプリごとに別のコンピュータでトランザクション処理を行うという意味です。
こうした処理を分散して行うシステムの採用によって理論上は無限にトランザクションを処理できることになっています。

処理速度がはやい

アバランチは理論上、上限なしのトランザクション処理能力があるだけでなく、処理速度自体も早いです。
再度こちらの図を見てみましょう。

処理速度は上から2番目のTransactional Finalityという項目を見ます。
これはトランザクションの処理にかかる時間を表しています。
1つのトランザクションの処理にどれくらいの時間がかかるのかがわかると思っていただければOKです。

  • ビットコイン:処理速度60分
  • イーサリアム:処理速度6分
  • ポルカドット:処理速度:60秒
  • アバランチ:2秒以下

ここでもAvalancheが破格の数字を叩き出していますね。
Avalancheは2秒以下の処理速度で1トランザクションを処理できると公表されています。
この処理速度が高速なチェーンはイーサリアムキラーと呼ばれ、イーサリアムに変わるメインチェーンになるとされています。イーサリアムキラーはこのAvalancheも含まれており、他にはソラナなどがあります。

こう見るとビットコインの処理速度がどれだけ遅いかがよくわかりますよね。
実は1番最初の仮想通貨であるビットコインにはこの処理速度の遅さ、処理性能の低さが指摘されてきました。こうした問題を解決するためにAvalancheを含め様々な仮想通貨が生み出されてきた背景があります。

また、処理速度がはやい事によってトランザクションで発生する手数料がとても安いです。
これはイーサリアムの問題の手数料(ガス代)が高すぎるという問題を解消しています。

イーサリアムチェーンと互換性がある

Avalancheはイーサリアムチェーンと互換性があります。
簡単にいえば、イーサリアムチェーンで開発されたアプリがAvalanche上でも動くということです。
イーサリアムは他のチェーンとの互換性がない点が不便とされていたのですが、Avalancheではその点を解消できると期待されます。

EVMとは

EVMは仮想の実行環境です。
ほんとにエンジニア用語ですのでこいつに関しては理解しなくても全く問題ありません。

EVMはプログラム(アプリ)の動作環境で、別のPCやチェーンでも問題なく同じ動作を再現できるという特徴があります。
AvalancheはイーサリアムEMVを搭載しており、イーサリアム上のアプリをAvalanche上でも動作させることができます。

こういったチェーン間の互換性は最近注目されている要素であり、そのプラットフォームの将来性に大きく影響します。互換性があった方がはるかに利便性が高いです。
他の仮想通貨チェーンを見る際は互換性も見てみると面白いと思います。

Avalancheで開発されたアプリやゲーム

アバランチエコシステムのアプリはすでにたくさん存在しています。

エコシステムとは

エコシステムとは経済圏のことです。
楽天経済圏なんて言葉もありますが、あれは楽天ポイントが使えるサービスをまとめたものです。
仮想通貨のエコシステムは仮想通貨が使えるサービスをまとめたものです。

AvalancheエコシステムはAVAXトークンが使えるサービスの一覧です。
Avalanche経済圏なんて言い方もできます。
仮想通貨の世界では経済圏のことをエコシステムと呼びます。

Avalancheで開発されたアプリは公式サイトを見ていただいた方が早くて正確です。
公式のAvalancheエコシステムアプリ・ゲーム一覧

一例を挙げると以下のようなものがあります。

DEFI KINGDOMS CRYSTALVALE

DEFI KINGDOMS CRYSTALVALEはAvalancheチェーン上のクリプトゲームです。
ドット絵が特徴ですね。
Avalancheのサブネット(メインチェーンとは異なるチェーンで無制限に存在する)で運営されています。
GameFiとして、ゲームをプレイしてお金を稼ぐことのできるいわゆるBCGの1つです。

PANGOLIN

PANGOLINはAvalancheチェーン上のDeFIサービスの1つです。
DEXとして、仮想通貨同士のスワップをすることができます。

DEX

分散型取引所のことです。
銀行や証券のような明確な管理者が存在しない取引所で、web3時代のスタンダードな金融取引の場所になるとされています。
仮想通貨を別の仮想通貨にスワップされることができます。

DEXとしてはUniswapやsushiswap、pancakeswapなどが有名です。
気になったら調べたらすぐ出てきます。

Avalancheの将来性

Avalancheの将来性は前述したとおり、Avalancheチェーン上でどれだけ有望なアプリがあるか、もしくは開発中か、あとは開発される可能性があるかにかかっています。
現状、Avalancheチェーンのアプリといえばこれ!というような目玉アプリはまだない印象です。
ソラナチェーンのSTEPNみたいなアプリが出てこればAvalancheの価値はグッと上がると思います。

ですがAvalancheの特徴で挙げたとおり、Avalancheはプラットフォームとしてかなり優秀です。
Avalancheを使ってアプリを作ろうとするプロジェクトは今後も増えるんじゃないかなとエンジニア目線で思います。

懸念点は他の優秀なプラットフォームが誕生することですね。
すでにソラナを筆頭に高速処理、処理性能が同レベルのチェーンが存在しておりプラットフォームが乱立し始めている感覚があります。Avalancheを選ぶならソラナを選ぶ可能性も同じくらいあります。
なのでそこはプロジェクト始める人の好き嫌い等も関係するところです。

個人的な総評としては今後優秀なアプリが誕生する可能性は大いにあるが、他のプラットフォームで作られる可能性も同じくらい存在する。AVAXに投資するならSOL(ソラナ)にも分散投資させた方が良い、となります。

アバランチAVAXまとめ

まとめ
  • AVAXはAvalancheエコシステムで使われるトークン
  • 処理速度、処理性能、仮想通貨間の互換性
  • 今後価値が上がる可能性は大いにある

アバランチについて、少しでも理解が深まった!
と思っていただければ幸いです。
仮想通貨まわりの知識というのはかなり専門的なものになりますので、最初はわかったようでわからない状態が続くと思います。しかし、仮想通貨・ブロックチェーン・web3と断片的に解説を見ていくだけでもいつか点と点が繋がる時がきます。
なのでゆっくりとweb3と関わっていけば良いです。

本記事で何度も比較対象として出てきたソラナについてはこちらで解説しています。
【大注目の通貨】ソラナの特徴や買い方を簡単に解説

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