USD Coinてどんな通貨なの?
一緒にUSD Coinについて学んでいきましょう!
USD Coin(USDC)はアメリカドルと連動しているステーブルコインです。
暗号資産(仮想通貨)の中でもビットコイン・イーサリアム、USDTについで4番目に時価総額が高い通貨になっています。
この記事ではUSD Coin(USDC)について、丸ごと解説していきます。
USD Coinの知識はこれを読めばOKです!
USD Coin(USDC)とは
USD Coin(USDC)は仮想通貨の一種です。
国内の暗号資産取引所では購入できない通貨のためあまり馴染みのない通貨かもしれませんが、ビットコインとイーサリアム、USDT次ぐ4位の時価総額の通貨は知識として持っておいた方が良いと思います。
- 1USDC=1ドルに対応したステーブルコイン
- オープンソースで透明性が高い
- 定期的な監査の実施やライセンス取得しており信頼性が高い
- ERC-20に準拠している
これらのUSD Coin(USDC)の特徴を解説して行きます。
さっそく見て行きましょう!
1USDC=1ドルに対応したステーブルコイン
テザー(USDTC)の最大の特徴はアメリカドルに対応しているステーブルコインであるところです。
仮想通貨にはギャンブル・大損のようなイメージが多少なりともあると思います。
この原因は、仮想通貨は価格が安定していないという理由です。
昨日までは1円=100ビットコインだったのが、今日は1円=1ビットコインになっていた。みたいなイメージですね。(実際にはビットコインは1BTC=300万円くらいします)
これでは仮想通貨を決済手段として浸透させづらいということで、価格変動が起こらない仮想通貨が作られました。これがステーブルコインです。
ステーブルコインの登場によって、各国の法定通貨の値段と連動していることを担保として、一般的な決済手段としての仮想通貨の広まりが期待されています。
USD Coinは1USDC=1ドルの価値を持つステーブルコインです。
ドルの価格が変動すれば、USD Coinも合わせて変動することによってUSD Coinとドルの価値を合わせています。
ステーブルコインの登場は暗号資産の更なる発展の推進力となってくれると予想されます。
価格の上下動が激しいいわゆる仮想通貨ではなく、法定通貨と連動している安心感から暗号資産を受け入れられやすいでしょう。
実は日本円に対応したステーブルコインも存在しています。
それはJPYCという暗号資産です。
1JPYC=1円に連動しています。
JPYCの始め方についてはまとめてありますので合わせてご覧いただくとステーブルコインに関しては申し分ない知識がつきます。
アメリカドルと連動しているステーブルコインにテザー(USDT)という暗号資産があります。
テザーは時価総額がUSD Coinよりも高く第3位に位置付けています。
しかし、後述の理由でテザーを売ってUSD Coinを購入する(乗り換える)投資家が最近多くなってきています。そんな下剋上の可能性も秘めている暗号資産がUSD Coinです。
オープンソースで透明性が高い
USDCはオープンソースのため、一定の条件を満たせば誰でもUSDC(USD Coin)の発行者になることができます。
仮想通貨の運営に関して1社が独占して管理を行う場合、不正のリスクが高くなります。オープンソースであれば透明性が高い運営が可能となるため、今後さらなる利用拡大が期待できるでしょう。
これに関して、先に紹介したUSD Coinと同じくアメリカドル連動のステーブルコインであるテザーは裏付け資産として必要な米ドル準備金を用意しておらず虚偽の報告をしていたのではないかという疑惑をかけられた事件がりました。
こういった怪しさを持たないのがUSD Coinの特徴です。
定期的な監査の実施やライセンス取得しており信頼性が高い
運営会社のCircle(サークル)社は、ニューヨーク州からBit Licenseという仮想通貨業許可証を取得しています。
また、毎月大手会計事務所の監査を実施しており、通貨が発行された2018年当時から保有資産状況の報告書を公開しています。安定した価格を実現するためには、保有資産の裏付けは最重要事項です。USDCは信頼性が高く安心して取引できるでしょう。
ここもテザーと対比になっている注目ポイントです。
テザーで問題になった報告内容について、USD Coinは毎月監査を実施しており、さらにそれらを全て公開しているというクリーンぶりです。
仮想通貨が誕生した背景である「平等で自由な通貨」にはテザーよりもUSD Coinの方が近いのかなと個人的には思います。
ERC-20に準拠している
ERC-20とはイーサリアムブロックチェーンの規格のことで、ERC-20に準拠した仮想通貨同士は互換性があり、同じウォレットで一元管理できるというメリットがあります。
メタマスクなどのウォレットで同規格のトークンと一元管理をできる、DeFiサービスが使える、といったメリットがあります。
USDCはDeFiのサービスの決済通貨として大活躍が期待されています。
DeFi(Decentralized Finance)とは、分散型金融システムのことです。
今までは銀行が主に金融を管理してきましたが、DeFi(分散型金融)は管理者がいない金融サービスです。
管理者がいない分、契約や手続きをスマートコントラクトで実行して正しい契約・取引を実現しています。
銀行が仲介してきたサービスとは異なり、管理者がいないため契約者同士の手続きのみで進められとても便利になります。
また、取引履歴・内容は全てブロックチェーンで管理されるためセキュリティも高いのが特徴です。
DeFiは管理者のいない金融サービスのことです。
これからかなり発展する大注目のキーワードです。現在、世界中の優秀なエンジニアの方達がDeFiサービスを展開するための嵐の前の静けさのようなフェーズです。
DeFiは仲介者の排除が目的のため、暗号資産を用いた決済や契約は当事者同士の決め事になります。
そこで価格変動の激しい他の暗号資産ではなく、世界のアメリカドルと連動したUSDCが使われることが多いだろうと予想されています。
USD Coin(USDC)の将来性について
USD Coinの特徴を知って、USD Coinという暗号資産(仮想通貨)についてご理解が深まったかと思います。
アメリカドルと対応したステーブルコインという最強の組み合わせを持っている暗号資産です。
ステーブルコインのため、ビットコインやイーサリアムなどの暗号資産のように投機目的で購入して一攫千金で億万長者を目指す通貨ではありません。
しかしその点が評価され今後のDeFiサービスで決済通貨として採用されることが期待できます。
また、その信頼性の高さ、透明性の高さからテザーよりも安心安全な通貨です。
その点が評価され、テザーとの距離もかなり近づいてきています。
これからの期待大な暗号資産です。
今回対比として紹介したテザー(USDT)についてはこちらで詳しく解説しています。
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国内にテザーを購入できる取引所はないため、GMOコインでも直接USD Coinを購入することはできません。しかし、GMOコインなど国内の暗号資産取引所でビットコインやイーサリアムなどの暗号資産を購入し、その暗号資産とUSD Coinを取引することによってUSD Coinを入手できます。
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他の暗号資産取引所も知りたい!という場合はこちらの記事を参考にしてみてください。